舞台監督・舞台監督助⼿部⾨

舞台監督・舞台監督助手部門は、ザ・スタッフの主軸事業です。
創立より、わたしたちはクラシック音楽を背景に持つ舞台芸術(オペラ・バレエ・コンサート・その他)に特化し、演出家や主催者から発注を受け、公演の規模や予算に合わせて舞台監督・舞台監督助手を派遣してきました。
舞台監督は、演出家が持つ世界観、それを具現化するために全てのセクションを総括する責任者です。
舞台監督の業務は広範囲に及ぶため、舞台監督助手を配属することによって仕事を分担し全体を総括します。
公演の規模にもよりますが、舞台の公演は、舞台機構・大道具・小道具・照明・音響・映像・字幕・特殊効果・衣裳・ヘアメイクなど様々なチームで構成されます。
舞台監督助手は担当を分け、それぞれのチームと舞台監督のパイプ役となり、仕事を円滑に進めることに努めます。
この仕事の積み重ねが、舞台監督へのキャリアアップにつながります。
また、舞台監督助手の仕事を通じて舞台の基本を学び、演出家や演出助手、美術や衣裳デザイナーにキャリアを転向する人もいます。

わたしたちの主な業務
- 公演の規模に合わせた舞台製作費の調整
- 本番までの仕事の流れをスケジューリング
- 舞台装置・衣裳・小道具・履物などの発注や調達
- 稽古場の準備・キュー出し・場面転換・備品の運搬
- 公演に必要な資料の作成
- 舞台の仕込み〜撤去・搬出 /スタッフ・出演者の安全管理
- 公演中の舞台進行(舞台機構・照明・出演者へのキュー出し)
公演が始まる前から終わるまで、ほぼ全てに関わる仕事です。


新国立劇場オペラ「アイーダ」の舞台裏から、わたしたちの舞台進行の様子を垣間見ることができます
オーケストラステージマネージャー部⾨

当社は創立以来、主にオペラ・バレエの公演に携わってきました。そのため、オーケストラ周りの業務にも多く関わってきた経緯から「オーケストラステージマネージャー部門」を設置、オーケストラの専門技術を有した人材を集め、1990年より「ザ・スタッフ コンサーツ」として活動しています。
オーケストラステージマネージャーは、公演の趣旨に添い常に主催者や指揮者・演奏者の立場に立って公演を成功に導くスペシャリストです。

わたしたちの主な業務
- オーケストラスコア(指揮者が使用する楽譜)を読み解き、楽譜に指定されている楽器の調達
- 指揮者や主催者の意向に添い、演奏者の立場にたって公演に適した楽器の配置を決定
- 楽器の搬入・搬出
- 楽器・譜面台・椅子のセッティング
- リハーサルや本番の進行及び転換
- 主催者と演奏者の間に入り問題を調整
オーケストラの公演のみならず、オペラ・バレエの公演にも参加し、オーケストラピット周りを担当することもあります。そのほかソロや室内楽、合唱のコンサート、音楽コンクールの進行も担当しています。
近年は、フルオーケストラ主体のポップスコンサートやゲーム音楽にも携わり、より一層活動の場を広げています。
スタッフマネージャー・制作助手部門

公演の主催者(制作)の業務は企画、財務、会計、広報など広範囲にわたります。主催者又は制作から発注を受けた際、スタッフマネージャー・制作助手を派遣しています。
会社創立以来、必要に応じて活動してきましたが2008年に正式に部門として設置されました。請け負う仕事の範囲は、公演によって様々です。
1.海外招聘団体・国内の団体ツアー公演において
移動に関わるチケットや宿泊、食事の手配、ツアーのしおりの作成から始まり、主にスタッフ側(舞台監督・大道具・小道具・照明・音響・映像・特殊効果・衣裳・ヘアメイク)の事務的なサポートを行います。細かなニーズや怪我などの緊急の対応もあるため、常に現場に立ち会います。

2.国内のオペラ・バレエ公演において
公演の立ち上げ期間は、稽古場の手配や稽古スケジュールの作成、キャスト・スタッフ間の連絡を行い稽古に立ち会います。
公演中は、キャスト・スタッフの楽屋の管理、ケータリングの手配のほか、主催者と共にチケットの管理や面会対応などを行います。
公演を成功させるため、舞台監督とはまた違う視線で公演を見つめ、現場を支える仕事です。
⼩道具製作部⾨

当社では、舞台監督チームが小道具を担当することが多く、公演の都度、小道具の調達や製作を行ってきました。
しかし、それでは対応しきれない高いクオリティを演出家・美術デザイナー・衣裳デザイナーから要望されることが増えたため、専門的な技術と知識を備えた部門として「小道具製作部門」を設置し、1994年より「ザ・スタッフ工房」として活動を始めました。
小道具は、一から製作するもの、既製品を改造するものなど多岐にわたります。新制作の公演では、公演で使用する小道具全般を受注することもあり、その際はプランナー(演出家・美術デザイナー・衣裳デザイナー)と綿密な打ち合わせをし、製作内容を詰めていきます。
製作の途中経過として、何度か稽古場に出向き、使い手である出演者に使用感の確認や、プランナーにデザインの確認を行い、完成・納品までを担います。
作業風景・製作小道具例
これまで数々のユニークな小道具を作り、舞台に送りだしてきました。











